臨界期

9、10歳という年齢は臨界期というのだそうだ。
体も大人になる準備が始まるころだが、
精神的にもそれが始まるのだという。
それまでは具体的なことしか理解できなかったのが、
抽象的な概念がわかるようになってくる。
漢字は、山や川のように具体的な形を文字にした象形文字
抽象的で具体的な形から遠いものは表意文字となるが、
小学校3年生までは、象形文字を中心にならうのは、
抽象的概念を理解できないからなのだ。
抽象的な概念が理解できるようになる小学4年生ぐらいから
表意文字もイメージできるようになる。
この臨界期に子どもが達しているかどうかを調べるには、
子どもに「死ぬのは怖い?」と聞いてみればいい。
死というのは抽象的な概念なので、臨界期に達していれば、
その意味を理解して怖いと感じるが、そうでなければ、
よくわからないという印象を持つ。
うちの長女に聞いてみたら後者だった。
体も小柄だが、精神的にも成長はゆっくりなようだ。
彼女のペースでゆっくり成長していってほしい。