映画『ズートピア』

久しぶりにこんなに新しい映画を観た。
ディズニーが今年春に公開した映画だ。
(このあと、ネタバレがあります)
子どもが興味をもったので、みんなで観てみた。
最初から、単純なファンタジーではないことは
勘付いていたが、ここまで社会派なテーマを扱って
いるとも思わなかった。
動物たちが人間のようにして暮らす社会で、
ズートピア」は最初に肉食動物と草食動物が
共存するようになった地域として描かれる。
主人公のウサギは肉食動物に偏見を持っていて、
ズートピアで警察官になろうというとき、
「キツネよけスプレー」をもっていく。
これが一つの象徴として描かれているんだよね。
ウサギは最後にいう。
「お互いのことをもっとよく知り、
お互いの違いを認め合えば、きっとうまくいく。
種類は関係ありません」
あなたも心に「きつねよけスプレー」を持っていないかと
この映画は私たちに問う。
この映画の主題歌は「あきらめないでいこう。どんなことがあっても」
と歌うが、それは「互いを知り、お互いを認め合うことをおきらめないで」
といっているのだった。
訳知り顔の大人は「話し合いで解決なんかできるわけない」というが、
本当はそうではないんだということを観る人に伝えたかったんだね。
子どもにもわかるように、違いを認め合うことの大切さを説いた
ディズニーの構成力には脱帽です。
子どもには何度も見てほしい作品ですね。