死ぬとき、死んだときの大事な話

お盆時期である。
近くに住む義父母のもとへ出かけた。
義弟夫婦の家族も来ていて、11人で食事をするなどした。
やおら義父母が自身の葬儀の話をはじめた。
直葬で墓はいらない」というが義父母の意向という。
確かに少子化の時代、墓を守っていくのは容易でない。
永代供養を託した寺がいつまで存続するかもわからない。
そうなったら、墓石は野辺の石ころになるしかない。
私も自分の墓はいらないという考え。
だが、葬儀は違う。
葬儀は死んだ人のためでもあるが、残された人のためのものでもある。
葬儀は死んだ人の御霊を供養するものであると同時に
残された人が、精神的な区切りをつけるための儀式でもある。
だから、私が死んだら、残った人がやりたいように
やってくれればいいと思っている。
あ、あと延命治療はいらない、という話もしてくれた。
そんな話をしただけだが、こういう話はとても大事だと思った。
義父母はまだ60代半ばでまったく元気だから、
まだまだ20〜30年ぐらいは先の話だろうが、
タブーにせず話しておくことが必要だと思う。
まあ、子どものほうから切り出すのはむずかしいので、
親のほうから切り出すしかないけどね。