墓がない人はいない

墓は最低限を福祉でまかなうのもありか。
いま墓に入りたくない、入れない人が増えているのだそうだ。
経済的な理由とか、未婚とか離婚などさまざまな理由がある。
昔はほぼ100%の人が結婚し、そのほとんどで子供をもうけた。
未婚率が増え、結婚しても離婚する人も増えた。
昔は結婚していないと食っていけなかったからだからだけど、
いまは女性もたくさん稼げるので我慢して婚姻関係を続ける必要が
なくなったわけだ。
未婚の人は自分で墓をつくるか、親の墓に入るかしかないように
考えられているが、実際は都民霊園や多くの公営霊園では
血族は6親等、姻族(婚姻によってできた親戚)は3親等までの
お墓に入れる。
6親等は結構広い。祖父母で2親等だから、6親等だと
6世代上のじいちゃん、ばあちゃんだったり、はとこだったりする。
そうとう遠い。
入れないと思っているのは思い込みであって、
ほとんどの人は誰かのお墓に入れる。
入れる墓がない人などいないのだ。
それを知らなかったり、知っていても気がねしているわけだ。
そうであるなら、最低限を福祉で賄うのがいいのではという
有識者もいる。私もそれに賛成だ。
死んでまで墓の中でケンカすることもないだろうし。
まあ、そもそも私は自分の葬式や墓や遺骨はどうでもよく、
残った人が好きなようにやってくれたらいいと思っているけどね。