裁判で社会を変える

いま弁護士は増えているのだけど、
裁判数は減っているんですってね。
これはたぶん、弁護士が増えて、裁判によらない
解決が増えたからではないかと思う。
弁護士に相談することによって、法的な根拠をもって
相手と和解の道を探るということに、国民は慣れつつある
のかもしれない。
アメリカなんかは、弁護士がすごく多くて、国民もすぐに
裁判に訴えるというイメージがある。
彼らは民主主義を大事にしていて、自分たちが自ら
社会をつくっていくんだという気概がある。
裁判をして勝訴することで、それが判例となり、よい前例と
なることができ、それが社会を変える力になると信じている。
私たちは裁判にまつわる巨額の和解金、賠償金に目が行きがちだが、
そういう側面があることも見逃せない。
そのように考えれば、私たちは弁護士や裁判をもっと身近に
感じて、どのようにうまく使っていくかを考えたほうがいい。