その先の問題

舛添都知事のお金の使い方に関する疑惑が
世間をにぎわせていますね。
これだけ政治家のお金の問題が出てくるということは、
「みんなやってるんだな」と思われてもしかたない。
実際、政治家というのはあまり儲かる仕事ではない。
国会議員になっても公費で雇うことができるのは確か一人で、
それ以上は私費で賄うことになる。これが結構大きい。
力士の付き人みたいなもので、こういう人たちを食わせないと
仕事が回っていかないからね。
そうなると、お金がなくなるので、なんでも領収書を切る
ということになるのだと思う。
みんなやっていて、大臣とか地方自治体の首長になったときに
それが発覚して、問題になるという図式だ。
だから、政治家というのは安倍さんや麻生さんのように
金持ちにしかできない構図になっているのだ。
政治家のお金の使い方を批判するだけではダメで、
その先で、なぜそういうことを考えないといけないような
状態になっているのかを、社会で検証する必要がある。
優秀な人に政治家になってもらうには、ある程度の報酬が
必要だし、費用をある程度、潤沢に使える状況にすべきだろう。
政治家に寄付がもっと気軽にできたりするといいよね。
こういう本質的な問題にこそ、メディアは切り込むべきなのだけど、
それを「そうだ、そうだ!」といって世論にまで昇華させて
いくのは、私たち国民の仕事だね。