急激な変化はよくないね

個人の生活も国家の財政も、急な変化は困るよね。
急に物価が高くなるとか、いきなり年金が大幅に減るとか。
変革はドラスティックにとかいうけど、
ハードランディングより、ソフトランディングのほうが
生存者も多いもんね。
TPPで農業がどうなるかという議論がある。
農家を補助金で救ってあげるのはやめて、
競争力のある農業が必要とかいう。
これは若い農業経営者にとってはそのとおりで、
努力して工夫して生産性を上げることはできるだろう。
でも、今まで補助金でそういう「考える頭」を奪っておいて、
いきなり「これからは競争のなかでやってくださいね」では、
高齢の農業経営者には酷というものだ。
徐々に転換を図っていく
そういうことが必要だ。
私たち人間を含む動植物だって、環境の変化が緩やかだったから、
世代を経るごとにバージョンアップして、対応できた。
恐竜が絶滅したときみたいに、急に隕石が落ちてきて
寒冷期が訪れるような変革は、犠牲が多い。
TPPの導入は時代の要請かもしれないけど、
その中で、ソフトランディングすることに
頭を悩ませないといけないね。