月と太陽が同じ大きさに見える理由

満月小ネタをいくつか。
今年の中秋の名月は27日が満月で、
スーパームーンというちょっといつもより大きく見える日だった。
大きく見えるのは、いつもより近くにあるから。
月は地球の周りを楕円を描いて回るので、
近いときと遠いときがあるわけだ。
とはいえ、見かけの大きさは、どこ時点でみるかで変わる。
天空にある月より、山からちょっと顔を出した月のほうが
大きく見えるという経験をしたことが誰にでもあるだろう。
これは対象物が近くにあると、目はそこに焦点を合わせよう
とするために起こる錯覚であるらしい。
だから、見ている人がどこかによって見た感じの大きさは違う。
地球から見た月は太陽と同じ大きさに見える。
だから、山の稜線に沈む太陽と月では同じくらいの大きさに見える。
見た目の大きさは距離に比例する。
距離が半分になると大きさは倍になる。
月までの距離はだいたい38万キロメートル。
太陽までの距離は1億5000万キロメートル。
月は太陽の400分の1の直径である。
地球から見て、太陽は月よりも400倍も遠くにあるので、
400分の1の大きさの月が太陽と同じくらいに見えるのだ。
これはまったくの偶然であるらしい。
月を見ながらこんな雑談もおもしろいかも。