地球の末路

以前、このブログで
「地球は、末期状態で膨張した太陽に飲みこまれる」
と書いた。
最新の研究ではどうやら飲み込まれることはないらしい
ことがわかってきたようだ。
地球は恒星の中でもよくある大きさであるが、
ベテルギウスなど質量の大きな星より小さいために
安定して長く輝く。
太陽は現在46億歳ほどで、寿命は100億年ぐらいと考えられている。
つまり、あと50億年以上は輝きつづけるわけだ。
その後、どうなるかというと、太陽は燃え尽き、
しだいに膨張し、金星近くまで大きくなる。
このとき地球の水分は蒸発し、高温状態になる。
太陽が膨張するどこかの段階で地球のすべての生物は死滅する。
そして、最後に太陽は白色わい星という小さな星になって、
星としての一生を終える。
地球は、太陽の引力から逃れて、太陽系の軌道を飛び出していき、
宇宙空間を漂う浮遊惑星になる。
これが地球の顛末だ。
おそらく人類はその遠く前に絶滅しているだろうが、
運よく生き延びたとしても太陽が燃え尽きたらどうしようもない。
どっちにしろ太陽は燃え尽き、生物は破滅する。
私の人生観は、この話を根拠として構築されている。
「永遠なんてないし、死んだあとに何か残しても意味はない」
そういう感覚だ。
絶望であり、虚無であり、無常である。
人間、いや、人類なんて宇宙の前ではチリのひとかけらみたいなもん。
死んだってたいしたことじゃない。
だったら、もうやりたいことやるべきだよ。