嫌われてナンボ

娘を叱れない父親が多いのだそうだ。
私には7歳、5歳の娘がいるが、
叱れないというのが信じられない。
うちではいつでも叱り、怒り、怒鳴りつけている。
娘を叱れない父親は、娘に嫌われないようにという
心配があるからだそうな。
これって、子どもとどう接していいかわからない父親と
原因は同じであるように思う。
結局、生まれたときから相手してないからなのだ。
生まれたときから相手をしていれば、
相手の成長によってこっちの対応も徐々に、自然に変わってくる。
それがバラエティ番組で若手芸人がひな壇で慣れることによって、
しだいに気の利いた発言ができるようになっていくのと似ている。
要は慣れと、空気を読むということが、対子どもにも通じる。
叱る以上に子どもに話し、こちらが話す以上に子どもの話を聞く。
そうやって慣れていくと、叱れないということはないし、
どう接していいかわからないということもない。
子どもが大きくなってから叱ったり、話そうとしても
そりゃあ難しいですよ。
仕事だって最初からかかわるんじゃなく、
途中から参加したプロジェクトはだいたいうまくいかない。
「嫌われずにろくでもない大人に育つより、
嫌われてまっとうな人間に育ったほうがいい」
といった男性タレントがいたが、私もまったく同じ意見だ。
オヤジなど嫌われてナンボですよ。