ゴミ屋敷の主人

「ゴミ屋敷」もつい見てしまう番組のひとつだ。
先日も大阪の「ゴミ屋敷」の主人がニュースに出ていた。
取材者「これはゴミではないんですか?」
主人「他人にとってはそうかもしれんが、わしにとっては資源」
そこまではいい。
「片付けるように行政から指導されたということですが?」
「うん、昨日、このへん片付けたよ」
片付けた痕跡は彼以外の人には見つけられないだろう。
ゴミが山と積まれているのだが、本人にとっては本当に
片付けたつもりなのかもしれない。
「今日は片付けないのですか?」
「やろうと思ってたけど、今日は雨降るからやめといた」
おもしろいなー。
雨降るまで片付けたらいいのにねー
って思うけど、できないのだよね。
この主人はゴミに占領されて家に入れない。
「片付けるよ、そろそろ家に入りたいしね」
私は3度笑った。
心の隙間はゴミでは埋まらない。
こういう人には、「片付けて!」と叱っても響かない。
別のアプローチを考える必要がある。
税金をかけて強制的に片付けるより、
彼の心の隙間がどうして生まれたか、
話を聞いてあげることが必要だと思うのだけどなあ。