すっかり忘れて

仕事上で本の企画になるなと思ったものをメモしておく。
それが運よく本になる。
すると、本の内容は一定時間が経つと、かなりの程度、
忘れていく。
本をつくった直後はそれについて1時間はしゃべれるようになる。
でも、1年も経てば、それは難しくなる。
それと同じで、このブログに書いたことは、きれいに忘れていく。
それはもう、晩秋の落ち葉を掃き清めたときのように忘れていく。
心にひっかかっていることを書いたら、すっきりする。
落ち葉があったところがきれいになったら、すっきりするのと同じだ。
忘れたいことがあったら、書くことだ。
誰かにしゃべってもいい。
全部、出してみる。
出したら、気がすむ。
不思議なのだが、本当にそうなのだ。
このブログに書くことによって、私は精神の衛生を保っている。
人は汗をかいたら体調がよくなるといって、ジョギングしたり、
サウナに入ったりする。
私は心の汗をかくために、ものを書く。
今年もよく心の汗をかいた。
すっかり忘れて、また来年、新しいことを書こうと思う。