多数派でなくなる日

いま日本の出生率は1.4%で、年間に110万人ぐらいが生まれる。
現在の人口を維持するには、2.08%が必要というのは
よく知られた話だ。
その一方で、中絶が年間25万〜30万件あるという。
これが全部生まれたら、1%台の後半になって、
少子化はほとんど解決するといわれている。
人口が減ると社会の活力がなくなるというので、
政府は大規模な移民受け入れを検討している。
私は移民受け入れに反対ではないが、
そのスピードが問題だと思っている。
毎年いくらかの移民が入ってくるのは問題ない。
でも、急激に外国人が増えると、社会が変質する。
日本の習慣を知らない人が増えると、安定を保てない。
とにかく、急激な変化は困るのだ。
政府は年間20万人受け入れるといっている。
これが「急激」に当てはまるのかどうかはわからない。
アメリカは白人が近い将来に多数派でなくなると
言われている。ヒスパニックのほうが多産だからだ。
子どもがいる社会がよいと思えない民族は、
多産の民族にとってかわられる。
さびしい気がするが、しょうがない。
どんな民族も混血のなれの果てである。
日本列島で日本人が多数派で過ごす時間が長すぎ、
それに慣れ切った日本人が排他的になった
だけのことなのかもしれず、絶えず文化衝突を起こして
徐々に融和するのが普通なのかもしれないね。