子どもの会話に結果を求めない

子どもと話をするのは、何が出てくるかわからないからおもしろい。
男は会話に結果とか、何か役に立つ情報を求めるけど、
子どもにはそんなものを求めてはいけない。
女性のように、話すこと自体を目的として、
子どもと話をすることだ。
子どもとかかわるために話をすることだ。


先日はこんなやり取りがあった。
なんだったかは忘れたが、6歳の長女と3歳の次女で
どちらが先にやるかで争いになった。
私は2人に言った。
「わかった、じゃあ、こうしよう。
どっちが先かを譲ってあげたほうの人に、
先にやらしてあげよう」
子どもたちははじめきょとんとしていた。
ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
すると、次女が
「私が譲る!」と喜々として言うので、
「はい、じゃあお姉ちゃんが先ね」といって、長女に先にやらせた。
長女も何が起こったかわかっていなかったようだが、
ともあれ、自分が先陣を切れたので、満足していた。
一方、次女も満足していた。
結局のところ、次女は一刻も早くそれがやりたいというよりは、
誰よりも自分が一番でありたいだけなのだ。
3人きょうだいの真ん中はこうなるのかも。
おもしろかったので、こういうわけのわからない理論を
また考え出してみたい。