長子の特権

私は次男、妻は長女として生を受けています。
私は自分の次女の気持ちがなんとなくわかる気がします。
一方、妻は自分の長女の気持ちがよくわかるというのです。
「お姉ちゃんだから我慢しなさい」といわれて育ったというのです。
我が家では、「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
「お姉ちゃんなんだから譲ってあげなさい」
といったことは一度もありません。
まず、なんでもお姉ちゃんが先です。
これは長子の特権です。理由は先に生まれたからです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ひとり一個は食べられないソフトクリームを分けるときも
お姉ちゃんが先でいいと思っています。
長子のほうが厳格に育てられ、二番目以降はゆるくなっていくのが
当然なので、上の子は多少ゆるくてもいいのです。
年長者が優先……これは長幼の序で、儒教の教えですから、
かつては日本には根付いていました。
それが今の日本は崩れかけている気がします。
まるで友だちのような姉妹とかよくいますが、私は嫌ですね。
祖父母と接するときも、孫の意見が尊重されることが多いですよね。
「じいじ」「ばあば」とか、まるで家来みたいです。
やさしいおじいちゃんおばあちゃんが多いからなのですが、
うちは極力、おじいちゃんおばあちゃんの都合を優先させたい。
それが我慢することや、年長者を敬うことにつながります。
これからも、これをブレずに続けていきます。