人間中心から自然環境中心へ

森林インストラクターなど、自然界のことを勉強して
自分のなかで一番変わったのは、自然は人間を取り巻く一要素ではなく、
人間が自然の生態系を構成する一つの要素に過ぎないんだ
という意識になったこと。
その前提に立った上で、「よい環境」というのは、
人間にとってでしかありえないと思います。
私たちは、絶滅危惧種の動物それぞれに合った
環境を求めることはできません。生理的適地が違うからです。
「地球にやさしい」というのは、「人間は傲慢である」という、
偏った文脈から出てきた口上に過ぎず、
「人間にやさしい」環境を追求していけばいいのです。
そのことは傲慢でもなんでもありません。
(もちろん、「人間にやさしい環境」という定義はまた別にありますが)
自然環境を中心にして、人間周辺の環境を考えること。
それがこれからの時代には必要なんじゃないでしょうか。