環境問題を論じるとき、
「よい環境」とは、誰にとってなのかを
考えないといけない。
それをタヌキやホッキョクグマが絶滅しないような
環境をつくらないといけないといっても、
それはどんな環境なのか、とても難しい。
ある動物にとってよい環境でも、ある動物にとっては
悪い環境になることはある。
なので、「人間にとって」よい環境を求めていくしか
ないのではないか。
それには環境の激変を避けることだ。
環境の激変は、生物多様性をせばめるし、人間にとっても過酷になる。
環境が激変すると、生物の適応が追い付かないから、
絶滅種が多くなる。これは避けないといけない。
「地球にやさしい」という、よくわからない標語より、
「人間にとってよい環境は、全生物にとってもよい環境」
ということにならないとね。
そして、その「人間にとってよい環境」というのは、
化石燃料などのエネルギーをバンバン使いまくることに
よって成り立つ環境ではないということだ。