遊び相手のいない男の子

長女次女を公園に遊びに行くと、
ひとりで遊んでいる小学1、2年生ぐらいの男の子がよくいる。
「優しそうなおじさん」と映るのか、そういう子によく話しかけられる。
だいたい自分の持っている自転車とか、仮面ライダーグッズを見せ、
「おれ、乗るのうまいよ」とか、「おれ、これ持ってるんだよー」
と話しかけてくる。
男の子の場合、ひとりで遊ばせる親が多いのかもしれない。
いまの時代、男の子だっていたずらの対象になるから危ないのにね。
一瞬、「物を与えるより、相手してやれよ」と思うが、
家庭によっていろいろな事情があるのもわかるから、
一概に軽率なことは言えないと思い直している。
「知らない人から声をかけられても応じてはいけない」
と聞かされて育ったので、こういう子に話しかけられると、
だいたいぞんざいな対応をして、過度に関わらないようにしている。
一度関わりだすと、「このおっさんは、遊んでくれる」と勘違いし、
グイグイくるからだ。もうほんとグイグイくる。
悪質リフォーム会社くらいグイグイくる。
好奇心旺盛な5歳と、ちょろちょろと勝手に歩き回る2歳児を連れて、
他人の子を見ている余裕はない。
だが、あまりにこういうことが続くので、かわいそうになってくる。
彼らも誰かと一緒に遊びたいのだと思う。
「家の中で走り回らないで! 公園とかで遊んできなさいよ!」
と家から追い出されているのだろうか。
男の子というのは、休日は子どものころも、大人になってからも
家では邪魔な存在だということなのだろうか。
余裕があるときは、他の子どもが危ないことをしていないか
見ることもできるが、そうでないときは自分の子だけで手一杯になる。
地域に子どもを見守ることができる大人が必要だ。
今後は、少しは他の子どもの相手もしてあげようかな。