現代っ子たちの草野球

近所にスーパーがあって、道路を挟んで反対側に
小さな公園がある。40メートル四方ぐらいのものだろうか。
そこに小学3〜6年生ぐらいの男の子たちが15,6人で
野球をやっている。
「ほお〜、今の時代にも外で野球する子がいるのか」
元野球小僧(私)が東京郊外の子どもたちがやる野球を見ていた。
びっくりしましたね。
何人か携帯ゲーム機で遊んでいる子がいるとか、そんなことじゃない。
守っている子がふたりぐらいしかおらず、
あとの子は自分の打つ順番を待っていた。
私らのころは(と急に年配者口調になってみる)、高学年の子が
リーダーになって、18人いなくても6人なら6人ずつ、
7人なら7人ずつの2チームをつくったものだった。
その分、ベースの間隔を調節したり、飛ばないボールを使ったりした
ものだった。チームを分けない場合でも、必ず守備側の子がいて
ある程度守って、自分の番になったら打席に立っていた。
ピッチャーの子はピッチャーの子で、自分がカラ振りを取りたいために
全力で投げ、いつまでも1人で投げているし、打つ方も
高学年の子が何度も打っていた。
リーダーらしき子はおらず、自分がやりたいことをやりたいだけやって
いるように見えた。
ここに集まっている子たちは、最近、近くにできた大規模マンションに
住んでいるのだと思うが、彼らは小さい頃から異なる年代の子と
遊ぶ経験をしていないのだなと思う。
経験していけば、遊び方もわかってくるもの。
あと数年したら遊び方が変わっているかもしれない。
また見に行ってみようと思う。