やっぱり「つながり」の不足

前日につづいて、子ども置き去り事件と長寿高齢者行方不明について。
どちらのケースにも共通して感じたのは、
家族など人間関係のつながりの薄さだ。
子ども置き去りの件では、この母親の父母は何をしていたのだろう。
娘の子育てに無関心だったのか。
周りの友人たちも「子育てはちゃんとやっている」の言葉を信じて
毎夜遊び歩いている本人をとがめられなかった。
たいした友達ではなかった可能性もある。
長寿高齢者行方不明の件については、
親の居場所を知らないケースがけっこうあるようだ。
地方から都市に出てきて、そこで切れてしまったのだろうか。
もはや親でさえ他人になっている人がいるということなのだろう。
なんともさびしい話である。
改めて人間関係の大切さを思わされる。
何かあったときに相談できる人、異変に気づいてくれる人が
いることが生活の安定を生む。
わずらわしいと思ってしまいがちな人間関係を
どうにか楽しむようにしないといけないと思う。
みな自分が元気で調子のいいときは、「自分ひとりでやっていける」と
錯覚してしまうが、弱ったときは誰かの助けがいるという状況になっても
もはやそのつながりが絶たれてしまっている。
「他人の世話になどなりたくない」なんて元気な人だから言えるのだ。
もっと世の中の雰囲気として「あたたかみ」が必要だよね。
自分以外の他人にも少しの興味をもつことで、
それは生まれると思うのだけど。