認知症のリアル 2夜目

NHKの二夜連続の認知症番組、2夜目をみた。
墨田区の取り組みを取材したもの。
区の職員が、認知症を患っている独居の高齢者の自宅を
まわり、介護サービスの利用を呼びかける。
また、高齢の夫婦のどちらかが認知症になり、
配偶者が介護をしているケースもある。
でも、認知症患者の反応は、放っておいてくれ、だ。
自分を認知症と認めたくない気持ちと、
認知症の自分を他人の目にさらしたくない気持ちから、
サービスを受ける気持ちになれないのだ。
家族は家族で、他人に認知症患者を見せたくない気持ちもある。
そういう高齢者は放っておけというのだけど、
そうはいかない。
火の不始末で近隣に影響が及ぶこともある。
介護する側が先に倒れることもあり、外とのつながりがないと
家族ともども孤独死ということにもなりかねない。
コミュニティが崩壊している都市部では、
福祉としてのサービスを拡充するしかない。
先日も認知症だった80代の女性が、30代の孫に殴られ
命を落とすという事件があった。
認知症への社会の理解を進めないと、
差別はなくならず、差別があるとさらに認知症患者は引きこもる
ようになり、悪循環に拍車がかかる。
これからこうしたことは誰の身にも起こる
ということを、よく肝に銘じておきたい。