日立中央研究所を訪れる

国分寺市にある、日立中央研究所は東京ドーム5個分の
面積を誇る庭園が広がっている。
武蔵野の面影を残す自然林は、都心からこれだけの距離に、
これだけの面積で残されているのは珍しい。
春秋の年2回、一般向けに無料公開されている。
今回でもう3度目になりますか。
のんびり散策して、草木を愛でるのが目的であった。
だが、しかしである。
今回は異常に人が多かった。
中高年を中心に人々が数珠繋ぎに庭園の道を占拠した。
歩くのが早い。
植物なんかみてやしない。
世間話をしながら歩くのでガヤガヤとうるさく、
野鳥の声も聞こえない。
立ち止まろうものなら睨まれそうだった。
こんなはずではなかった。
自然の風景の中でゆっくり散歩したかった。
他の人たちもそれが目的で来たはずなのに、
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
よりによって植物を採取する心無い人もいた。
今回はまったく楽しめず、疲れと寒さだけが体に残った1日だった。