大学日本一!

2日に引き続き、ラグビー大学選手権を観戦してきました。
やってくれました、母校ラグビー部が
初の大学日本一です!


去年、決勝で早稲田に敗れてから待ちに待ったという感じです。
今シーズンのチームは去年にも増して土壇場の強さが光ります。
公式戦では慶應に土壇場での逆転勝ち、
選手権でも関東学院大学に最後に追いつく戦いを演じました。
紙一重の闘いを勝ち抜いてきた経験がものをいいましたね。
前半1トライ、1ゴールずつを上げて7−7。
後半2度のペナルティゴールで7−13とリードされましたが、
後半の中盤にトライ&ゴールを奪って14−13と逆転。
そのまま逃げ切っての勝利でした。
双方、チームカラーを存分に出し切ってのナイスゲームでした。




残り数分、自陣ゴール前での攻防は本当にハラハラしました。
突破されれば逆転のトライです。
しかし、分厚い壁で防御し、ボールを奪ってノーサイド
なんというか、激的な幕切れを観た映画のようでした。
ここ数年は強力FWを前面に出した戦いぶりで、
とにかく密集への集散の早さ、力強さがありました。
後半は第一列のFWふたりを一気に交代。
ここから流れが変わりました。
圧巻は後半、自陣からモールで20〜30メートル押していった
場面でした。交代で入った選手がレギュラーと遜色ない活躍が
できるのが強みです。そのひとり、坪井秀龍選手は岡山工業高校の出身。
岡山では強豪チームでも全国に出ればなかなか勝てないチームから
こういう選手が出るのですね。しかも彼はU−20日本代表の経験がある。
代表経験がある選手が控えなのだからそうとう層が厚いのでしょう。


私が入学したころに就任した岩出監督が率いて14シーズン目の初優勝。
3年生のときには部員の不祥事で1年間の活動停止がありました。
学生のころから観戦していますが、当時はゲーム中にこぜり合いに
なるようなことも多かったのですが、近年は精神的に成長したと思います。
監督は、長時間の練習を避け、「将棋の駒になるな。指し手になれ」と
自主性を重んじる指導を行なってきたといいます。
コメントが「学生がやってくれると思う」というどこか他人事なのも
「やるのは選手」という思いの表れなのでしょう。


対抗戦グループの伝統校と対戦できなかった悔しい歴史もあるようです。
また、選手のいくらかはそうした伝統校への入学が叶わず、
やむなく帝京大学に入った人もいるようです。
初優勝に甘んじることなく、反骨心を忘れずに強豪校への地歩を
固めていってもらいたいと思います。
また、その反面、創部当時には早稲田のOBが支援したといいますし、
明治と合同練習するなど胸を借りたこともあったようです。
歴史に感謝し、新しい時代を切り開いていってもらいたい。
選手、関係者のみなさん、おめでとうございました。
日本選手権もがんばれ!