歴史的選挙

世の中の動きに合わせて、考えを深めておくのが私の流儀です。
裁判員制度がはじまったら裁判のことを、
脳死法案が成立したら脳死のことを考える。
「そのとき」になってうろたえないためです。
いまならやっぱり選挙でしょう。
私が最も注目しているのは、民主党子ども手当
月額2万6000円(初年度は半額)が支払われるというのだから、
子どものいる家庭はかなり助かる。
一方で、配偶者控除がなくなるので、子どものいない家庭は
実質増税となる。私の場合、扶養家族が二人いて子どもがいるために
所得税が控除されているので、配偶者控除がなくなっても
それを補ってあまりあるほどの手当てがもらえるということになる。
年額で31万2000円増となるので、3人子どもがいる場合は
100万円近い収入増になる。
2人目、3人目をつくろうという家庭はそうとう増えるはずだ。
無駄遣いしなければ、18歳までに大学入学資金ぐらいつくれる。


と、書いたところで気づいたけど、民主党が政権を取ると
もちろん決まったわけではない。
しかし、どのメディアから流れてくる情報も「民主圧勝」で
定まっている現状からすると政権交代は揺らぐまい。
そもそも05年9月11日のいわゆる「郵政選挙」で、その前に
行われた参院選の民主勝利から一転、自民が圧勝した背景がある。
いわば「祭」で積みあがったぶんが多いということだ。
それによって大量の小泉チルドレンができたわけだ。
ただ、前回の総選挙の民主党候補の顔ぶれはかなり心もとなかったが、
今回もその心もとなさが解消されたとはいいがたい。
まだ「経験不足だけど数をそろえた感」が払拭されない。
選挙前勢力が自民は304、民主が112である。
これがまったく逆転して民主が300という予想も出ている。
現実にはそこまでいかないだろう。
おそらく民主が単独過半数に届くかどうかということになるのではないか。
これには当日の天候も大きく関わってくる。
天気が悪ければ民主は単独過半数を割り込み、
天気がよければ民主は単独過半数に達する。
投票率が上がれば無党派層は「変わる期待感」を込めて政権交代
後押しするからだ。
今回は歴史的選挙になる可能性が高い。
みんなして歴史の証人になりましょう。