高校野球は予選がおもしろい

甲子園でのゲームもおもしろいんだけど、
ぼく的には予選もおもしろく観ている。
東東京は帝京高校が2年ぶりに出場決定です。
なんと決勝で24−1での勝利です。
普通、15点ぐらい入ったら気を抜いてしまうものだけど、
その後も気を緩めず戦ったのは高校生らしかった。
特に20点目のシーン。
打席には前の打席に本塁打を打った選手。ランナーは三塁。
大振りになっていたのを見て、監督は「戒めスクイズ」を敢行。
19点差でのスクイズは初めて見ました。
「おまえら調子に乗るな。まだ先があるんだぞ」という
監督の無言のメッセージでした。
だから8回、9回の4点があったのだと思います。
甲子園に出場するのが目的のチームと、
甲子園で優勝するのが目的のチームの差が出たように思います。
しかし、相手の雪谷の選手たち。
ずっと試合を観たわけではないけど、もっと普段は動けていたんでしょう。
大舞台で普段どおりの力を出すことがいかに難しいか。
平常心でプレーするのがいかに難しいか、痛感させられました。


また、その他の出場校で興味を持ったのは、富山代表、南砺福野高校。
部員わずか28名の初出場校です。
スコアを見ていると、典型的な守りのチームなのですが、
特筆すべきは驚異的な粘りです。
計6試合で29得点のうち、20点を7、8、9回に取っています。
大差で勝っている試合はひとつもなく、終盤まで同点、あるいは僅差で
ついていき、最後のワンチャンスをモノにする戦い方です。
決勝も3点差のビハインドを9回に4点とってひっくり返しています。
相手が好投手でも序盤から布石を打っておき、
最終的にたたみかけるという自分たちの闘い方を熟知しています。
こういうチームにこそ、野球の真髄を教えられます。
甲子園でどこまで勝てるのか、たのしみです。


高校野球の話題で始まったこのブログ、6年目に突入です。
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