ノウイング

ニコラス・ケイジ主演の映画です。
だいたいの映画は、SFだとか、ホラーだとか、ヒューマンドラマだとか、
サスペンスだとか、一つのカテゴリーに納められる。
しかし、この映画はそういった要素を一編に織り込んだ
ものすごく欲張りな映画になってます。
(ネタばらしをしますので、これから観る人は注意です)
流れ的には、最初はちょっとホラー的で、その後、サスペンスで
謎解きをやっていき、ヒューマンドラマを駆使しつつ、最後はSFで
オチをつけちゃいます。
その間にめっちゃリアルなCGがふんだんに挿入されます。
「最後は宇宙人オチかよ。それやったらなんでもアリじゃん!」と
いう人がいるが、やはりそれ以外のアイデアが欲しかった。
気になったのは宇宙人や宇宙船の表現です。
どんなに工夫を凝らしても陳腐なものにならざるをえないしね。
そして、どんなに凝った謎を盛り込んでも、
最終的に「あれは宇宙人のしわざでした」とやられると
一気にゲンナリしてしまうのです。
いろんな映画の要素を一本の映画にまとめてあるのだけど、
編集的には矛盾なくつながっても、面白いかどうかはまた別。
ただ、好きな俳優が出ているというだけで観ていて飽きないので、
ぼくのようにニコラス・ケイジが好きな人は見て損はないかな。
「欲張ったらアカン」ということが勉強になった映画でした。