油をつくる藻類

日本が将来産油国になれるかもしれない?!


という記事が朝日新聞(7月7日付け朝刊)に掲載されていた。
それによると、緑藻の一種である「ボトリオコッカス」は、
太陽光を浴びて大気中の二酸化炭素を吸収しつつ、
油を作り出すという。
油の成分の80%は重油のようなもので、残りが大豆油のような
植物油であるという。
なぜ油をつくるかというと、水面上に浮いて光をたくさん受けるための
戦略ではないかと専門家はいう。
筑波大のグループなど大学で研究が進んでおり、いまのところ
国内では赤字だが、人件費の安い国なら黒字になる計算だ。
大豆やとうもろこしなどのバイオ燃料が食料と競合するため、
競合しないバイオ素材が待ち望まれていた。
前に竹からバイオ燃料をつくるめどがついたという話を書いたが、
こうした産業は今後成長産業になることは間違いない。


日本のエネルギー自給率は20%ぐらいしかない。
いま盛んに太陽光発電の研究も進んでいるし、
中東に頼らないエネルギー戦略ができれば、
アメリカとの関係も変わってくるだろう。
危機管理上も自分の国でエネルギーがまかなえるのはとてもよいこと。
今後の展開が楽しみな話題である。