トイレットペーパーは有限の資源からできるか 

あるときテレビを見ていて、タレントがトイレットペーパーを

使うときは何回も折り返して使うといい、

「限りある資源だから、大切に使わないとね」

とコメントしていた。

あれっと思った。

トイレットペーパーは紙からできているのだから、無限なのではないか。

太陽があるかぎり植物は生えるからね。

気になったので、トイレットペーパーができるまでを調べてみた。

現在のトイレットペーパーは古紙を資源とする。

古紙から紙の繊維を取り出す行程で、紙を煮る必要がある。

でっかい窯で紙を煮るときに燃料が必要だ。

これはかつては重油だったらしいが、最近は石炭やバイオ燃料

活用しているとのことだった。

バイオ燃料はともかく、石炭は有限な資源に違いないから

あのタレントが言っていたことは正しかった。

最近はカーボンニュートラルが叫ばれている。

日本の火力発電は福島の原発事故以来、化石燃料のウェートが

大きくなっている。

再生エネルギーの活用をどう社会で進めていくか。

トイレットペーパーからそういうところにまで考えを深めたい。