グーグルにまた驚かされる

グーグルっていうのは、まったくすごいことを考えるものだ。
いま、出版社からグーグルとの和解訴訟に参加するかどうか
という書面が送られてきている。
グーグルはアメリカで書籍の一部をネットに公開した。
しかも何百万冊という書籍がすでに公開されている。
本の実際のページがスキャン画像によって見ることができる。
著作権をもつアメリカの作家協会などが訴訟に持ち込んで、
このほど和解が成立したという。
で、この訴訟の内容は日本にも効力を発揮するもので、
この和解交渉を拒否する場合は、5月5日までにそのようにグーグルに
通知して個別のケースについて訴訟をするなり、利用について
取り決めをすることになるらしい。
でも、個々のケースについて裁判したり、弁護士をたててアメリカ人と
やりとりするには膨大な費用を要するので、多くの出版社は
この和解訴訟に参加して、著作権を有する分については
グーグルから報酬を受け取ることになるようです。
試しにグーグルの「ブック検索」というのを開いてみたら、
すごい!の一言。
キーワードで検索すると、タイトルばかりでなく、その中の文章にも
ヒットして書籍名などが出てくる。
クリックすると、本のページがスキャンされたものが出てくる。
毎年何万タイトルと出ている書籍をすべてデジタル化するつもりなのか。
ものすごいコストをかけて、ものすごいことを成し遂げようとしている。
わが会社も著作権を有するものの端くれですが、
このさわぎがいったい今後どのように推移するのでしょうか。
つくり手の意識もどんどん変わっていかないといけないのでしょう。
どう変わればいいのか、いまはまだ皆目検討もつきません・・・。