ALWAYS三丁目の夕日

昨年、何かと話題になった映画である。
それを2007年が暮れようとしているときにやっとこさ見た。
昭和30年代を背景に、当時を過ごした人にとっては
懐かしい風景やモノが溢れている(のだろう)。
話はどうってことはない。
だが、なぜここまで話題になったのか。
実は、人々が懐かしんだのは、風景や三種の神器などではなく、
人々の心だったのではないかな。
他人に対する情けとか、相手を思いやる気持ち、貧しくても
つつましく生きること、娘を思う母の気持ち・・・。
こういうことを「いいな」と思える自分がいても
日々の生活のなかでなかなか発揮できる機会がない。
昔の人はなんであんなに簡単に、他人と付き合いできたのだろう。
今どうも付き合いに一線を引いてしまう。
ざっくばらんに人づきあいをしてみたい。
32歳の自分が思ったのは、懐かしさであるわけがなく、
当時の人々の気さくさであった。