戦争中は男が強い

なんで女が強くなったか。
というより、なんで男が弱くなったか。
友人Fと飲んでいると、映画『硫黄島からの手紙』の話になり、
戦時中の話になった。
「戦時中は出征したらほぼ生きて帰って来られないという時代。
そら女は男に尽くすわな」というのである。
たまにはよいことを言う。
確かにそうだ。
女性が職業に就き、賃金を稼いでくるという背景もあろう。
けれど、いま戦争になったら、間違いなく出征していくのは
男たちなのだ。
現代でも死と隣り合わせの職業はある。
自衛隊員、警察官、消防員などだ。
こういう人を持つ家族は、通常の職業の人たちとは
接し方が違うんじゃないかなと思う。
ほかの職業とは一味違った「大変な仕事をしている」という
意識はあると思う。
アメリカでは彼らはその職業に就いているだけで
ヒーロー扱いされる。
お土産屋さんで「Our HERO’s」という、彼らが制服で
写っているブロマイドが売られていたりする。
見たところ、特別有名な人ではないようだが、そう書いてある。
映画やドキュメントなどで、たびたび彼らの活躍が描かれる。
そうしないと、なり手がないからなのかもしれない。
日本でももう少し彼らに対して尊敬の念があってもいいのかも
しれないなどと思ったりした。