残念な「昔ばなし」の終了

私が唯一ビデオに録画し、毎週欠かさず見ている
テレビ番組「まんが日本昔ばなし」が終了するという。
まったくもって残念です。
たぶん最初っから1年という話でスタートしたんでしょう。
番組のHP掲示板には多くの親御さんたちから
「子どもと一緒に見ていたのに・・・」と
残念がるコメントが寄せられていた。
私なんか子どもいませんが、見てたもんね。
前にも書きましたが、「昔ばなし」には古きよき日本人の
土着の感覚が現れているのが魅力だった。
自然の山や川、風までも神格化し、畏怖する。
よいことをしたらよいことが返ってくるし、悪いことをしたら
悪いことが返ってくるという因果応報が表現されていた。
また、自分たちがいかに貧しくても困っている者には惜しげもなく
与えるという、村社会を共同体とした相互扶助の考え方が
登場人物に浸透している。
これらはすべて食べていくこと自体が困難な時代だからこそ
生まれてきた発想だと思う。
現代のように食べていくこと自体がそれほど困難でなくなった
時代にはこうした考え方が失われていくのは、当然のこと
のように思われる。
けれど、やっぱりこうした考え方をよしとする見方もある。
私もその一人だけれど、それにはやっぱりこういう番組が必要。
日曜の朝に時間帯を変えてでも続けてくれないかなあ。