五輪選手には期待していい

トリノ五輪手であまりよい結果が出ないと、
静かに見守っていましょうっていう意見が必ず出ますね。
あんまりメダル、メダルって騒ぐなと。
でもぼくはそれでいいんだと思いますよ。
期待されないっていうのは、それはそれでさびしいはずなんです。
メダルを期待する、がんばれって報道することで、
競技人口もちょっとは増えるかもしれないしね。
応援しないより、応援するほうがいいでしょう。
「メダルなんかどうでもいいから、がんばってね」
っていうのは、選手に失礼なような気がするのです。
必死にやってる人に、「負けてもいいじゃん」って
言うようなもんですからね。
「メダル取って!」というのがプレッシャーになるぐらいなら、
現場でのプレッシャーとか、相手に勝つことなんてできない。
メダル、メダルって期待していいんです。
でも、それが終わったら、「でも結果としては悪くないよ、
がんばったじゃん」と、メダル以外の価値観でもって
ちゃんと評価することです。
結果がまったくよくなかったら、「またがんばればいいじゃん」と
言えばいいだけのこと。
練習環境が悪いとか、プレッシャーにやられたとか、選手村が悪いとか
選手はそんなこと一言も言いませんよね。悪い結果の原因を探して、
溜飲を下げているのは周囲の人です。
そういうのだけはもうやめにしたい。