国語が大事です

ゆとり教育をやめて、今度は国語と理数科目を強化する
ように学校教育を見直すという。
最近読んだ本の著者である数学者の先生も、カリスマ塾講師の
先生も同じことを言っていた。
受験勉強では現代国語の点が高い生徒ほど、勉強し始めてからの
伸び率がすごいんですって。
なぜなら、数学も物理も化学も社会も、すべて問題は日本語で
書かれてあるからだというのです。
わからない生徒は、問題が問うている内容がわからない。
だから問題が解けない。
国語が大事って、ドラマの金八先生も言ってましたよ。
文部科学省もこんなことにいまさら気づいたのかと
思わざるを得ないのと同時に、「そうだ、そうだ」って
うれしかったですね。
人間は言葉で考えているんですから、言葉が豊富であれば、
考え方も深くなる。
コンピュータに取って代わられない仕事――
たとえば、1.他者との意思疎通の能力、2.交渉力、3.問題解決
能力といったスキルこそ、人間のやるべき仕事であり、今後どんなに
時代が変わっても必要とされる能力だ。
この三つが今後求められるスキルなのだから、言語能力を磨くことで、
コンピュータに仕事を取られずに、人間らしい仕事ができる。
インターネットが普及し始めたとき、「活字文化が衰退する」という
人がいたが、ぼくはまったく逆のことを思った。
「これで活字のたのしさに気づく人が増えるぞ」
チャンスだ、と思いましたね。
ネットってほとんど活字なんですから。雑誌を見ているようなもの。
活字に触れる機会が多くなれば、読解力も上がって、すべての教育
科目に好影響がある。
そういうわけで、最近、小学校や中学校では朝読の時間を設けて
いるところもあるらしい。
役に立とうと立つまいと、いろいろな意味で「おもろい」と
思ってもらえるものをつくり続けなきゃいけないですね。