映画『大停電の夜に』はクリスマスに見るべし

この映画は『ラブ・アクチュアリー』みたいに、オムニバスを
一つのストーリーにまとめたものかと思っていたら、
あんまりそうでもなかったみたい。
いろんな話がラストに向かって収束していく感じのストーリー展開は
ぼくはとても好きなんですよね。
この映画ではそういうところが矛盾なくつながれていて、
わかりやすくて、みんなが楽しめる内容になっていた。
けど、もう少しどんでん返しとは言わないが、
意外性が欲しかったような気もする。
途中、何度か泣ける場面があった。
号泣はしませんけどね。
なんで泣くかって、やっぱりその人の気持ちがわかるからでしょうね。
夫にも、父にも、まだなっていないけれど、
想像できるものは確かにある。
人ひとりの人生はどれもドラマチックで、拾い上げれば輝く言葉も
たくさんあることだろう。劇中の登場人物が本当にどこにでもいそうな
普通の、それでいて弱い人間たちだからこそ身近に感じる。
こういう映画があってもいいなって思った。