ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

ニコラス・ケイジ好きの私が、どうしても映画館で見たかった映画です。
ディズニーの実写映画は、最近、パイレーツ・オブ・カリビアンといい、
この映画といい、なかなか良作である。
ストーリーは、ニコラスが演じるゲイツの曽曽祖父が、
リンカーン暗殺の一味だったという汚名を着せられるのだが、
それを挽回しようと、ナショナル・トレジャー(国家的財産)を
探して冒険するというもの。
ハーヴェイ・カイテルがめちゃカッコいい!
映画の印象は、「全編全力疾走」である。
とにかく、ほっと一息つく間もなく、次から次へと展開する。
主人公たちが謎をあっという間に解いてしまうから、
「観客も一緒に謎解きしましょうね」という雰囲気ではない。
で、大きな謎だと思っていたものが、それは単なる次への足がかりで
しかなく、次にまた大きな謎が現れるのである。
基本的にはこれの繰り返し。
かなり凝ったストーリーになっていると思うし、十分たのしめる。
こんなのよく思いつくなあと思う。すばらしい!
ただ、「ボーン・アルティメイタム」のときも思ったが、
全体が「起承転結」でいうと、「転と結」しかない感じで、
「起と承」はないですね。
観客を飽きさせまいとするサービス精神はわかるけれど、
ぼくはもうちょっと落ち着いた映画がみたいと思った。
早くいえば、ストーリーにもっと起伏がほしかった。
たぶん、第三作もつくられそうな雰囲気。
次回はそのへんを期待します。