木人はこわい

いま36〜38歳ぐらいの人はドンピシャ世代だと思う。
この世代はいわば「ジャッキー・チェン世代」なのだ。
いやね、最近この世代の人との話で、
映画「少林寺木人拳」の話題になったんですよ。
知ってますか、木人拳。
ジャッキー・チェン扮する1977年の作品で、日本公開は
81年らしいから、いま36歳の人は小学校低学年。
心酔するのも無理はなかろう。
ひょんなことからそんな話題になったので、
you tubeで久しぶりに見てみた。
「そうそう、こんなんだった!」と懐かしかった。
たぶん、ぼくがテレビで見たのは何回かテレビで放送された
ものだったのだろう。
映画は父親を殺されたジャッキー扮するイールンが、
父親の敵をとるために少林寺で修行するというもの。
イールンはなんやかんやあって、少林寺を卒業することになるのだが、
卒業試験として木人と戦って勝利しなければならない。
といっても、2メートルぐらいの狭い通路に、木製のからくり人形が
両側に並べられており、鎖でつながれ、なんらかの動力源によって
そのからくり人形がパンチをしたり、キックをしたりする。
その木人が数十体ある通路を、線香が消える前に通過しなければならない
というのが卒業試験の内容だ。


私は子どものころ、この木人が出てくる夢を何度も見た。
いつも遊んでいる公園が夢に出てくる。
隣は桃畑なのだが、そこから木人たちが攻めてくる
そういった夢で何度もうなされ起こされた。
子ども心に怖かったんでしょうねー。


で、いまyou tubeで映像を見ると、おかしなところに気づく。
木人は鎖で動いているはずなのだが、
鎖は木人の背後からしかつながれていない。
ということは、腕や足をひっこめることはできても
押し出すことはできない、ということになる。
そういうアラが気にならないほど、ジャッキーの映画は
文句なしに面白かったということだろう。
よかったら「少林寺木人拳」をレンタルDVDで見てくださいね。