みんな疲れている

みんなどうしちゃったんだろう、と思ってしまった。
先日、大学時代の野球部の同期の結婚式に出席したときのこと。
同期の連中が他にも埼玉、千葉から一人ずつと、岡山から一人、
滋賀県に集まった。
埼玉、千葉のふたりとは東京駅で待ち合わせて、朝7時半の
新幹線で米原まで2時間半弱の時間を過ごしたのだが、
途中、1時間ほど話したところで彼らは眠りについてしまった。
披露宴が終わって二次会まで1時間ほどあったのだが、
その間、岡山からきた同期は私のホテルの部屋で眠った。
三次会が終わってその彼は帰ったが、私を含めた関東組の3人は
新郎新婦が泊まる、同じホテルのスウィートルームに招かれ、
四次会を行ったのだが、その三次会と四次会の間にも
埼玉、千葉の同期は仮眠を取っていたというのだ。
彼らは隙を見ては眠ろうとする。
私は最初、「久しぶりに会ったのになあ」と思ったのだが、
それほど疲れているのかと逆に心配した。
昔は彼らのほうが私を評して、「オヤジみたいなこと言うね」と
言って笑っていたというのに、今では彼らのほうが早く帰って
少しでも長く休もうとしている。
体育会系の部活でならした彼らだというのに、
この疲労困憊の様子といったらなかった。
東京都心から放射状に伸びている各路線の下り列車に
夕方以降に乗ってみるといい。
多くの背広組が目を閉じて眠っている。
肉体的、精神的疲労でクタクタなのだ。
もっとみんなが生き生きと過ごせるようにならないか。
彼らと久しぶりに会って、私の心は半ば元気づけられ、半ば沈んだ。