仕事のことでどうしようもなく悔しく、情けないことがあった。
その日、自宅の最寄り駅から自宅に向かう間に
号泣しながら家についた。
家につくとパソコンに向かい、ある一組のカップルと
三人でチャットをすることになった。
東京、神奈川、滋賀に住む三人がチャット上で一同に介した。
二人の話をさえぎり、ぼくはどうしようもなく
悔しくて情けない心情を号泣しながら吐露した。
二人は一生懸命にぼくを励ましてくれた。
それ以前に、彼と彼女からはお互いに話を聞いていた。
右耳では彼から彼女について話を聞いたし、
左耳では彼女から彼について話を聞いた。
その二人が来月結婚する。
結婚式の準備の進み具合を彼女から聞きながら、
ぼくはあのときのことを思い出した。
彼らは何度も別れそうになったのだが、１年足らずの短距離恋愛と
３年半の遠距離恋愛を経て、結ばれることになった。
彼らを見ていると、あらためて愛というものの絆の強さを
感じさせられる。
とっくに別れてもよかったのかもしれない。
でも、どっちも粘り強くがんばった。
とにかく、おめでとう。
来月の式をたのしみにしています。
