クマをなめるな 

ちょっと気になったんですがね。
刑事コロンボ風に今日の日記をはじめるのには、
わけがある。
人はどうして熊を「クマさん」と親しげに呼んでいるのであろうか
ということである。
ライオンやトラ、イノシシなど、獰猛な動物のうち、
デフォルメされて人気を博しているのは熊だけなのだ。
テディベアしかり、クマのプーさんしかり、
北海道の木彫りの熊しかりである。
子どもを連れた母親が「見てごらん、お馬さんがいるよ」
ということはあっても、
「見てごらん、クマさんがいるよ」とは言わないと思う。
せいぜいあたふたと逃げるか、死んだふりをするかに
相場はきまっているのだ。
そうした愛玩用にデフォルメされたクマに親しんでいると、
街でクマにあったときに、近寄ってって、クマの手のひらで
バーンンってやられる子に育ってしまうかもしれないではないか。
このことについて文部科学省は検討してほしいと思う。