資本主義の申し子

私が常々、「資本主義の申し子」と呼んでいる、
ねずみ界のスーパースター、ミッキーマウス率いる
ディズニーグループのここのところの営業戦略は
ちょっと腹立たしいまでの巧妙さだ。
かつてダッフィーという熊のぬいぐるみをペアで登場させ、
ちょっと品薄感を漂わせながら売っていたが、
今度はジェラトーニという猫のぬいぐるみを売り出した。
ミッキーさんたちにまつわるエピソードをからめながら、
ぬいぐるみを売っていこうというのである。
親としてはこういうのはもう辟易している。
もう熊のぬいぐるみはたくさんあるし、
別の猫のぬいぐるみもたくさんあるからだ。
単にぬいぐるみを売るのではなく、ストーリーを絡めるので、
ぬいぐるみにいっそう感情移入できるようにしている。
いまは単に売っても買ってくれない時代。
ストーリーが必要なのだ。
それはわかるが、最近はこれがあまりに露骨なので、
ミッキーの顔を見ると、また何か買わされるのではないかと
思えてくる。
魔法にかけられるのはいいが、
そっちの魔法だけは勘弁してもらいたい。
入場料もどんどん上がっているしね。
消費税が上がったからしかたないのだろうけど。
ディズニーランドは行けば行ったでたのしいのだけれど、
一方でなんだかなあという思いもするのである。