先日、初めて１歳１０か月の娘と４時間近くを二人きりで過ごした。
１歳１０か月というと、まだ文章はしゃべれない。
引き出しを指差し「ここ、あけて」とか、「あれ、とって」などを
たどたどしい口調で話すレベルである。
そういう人と４時間過ごすのである。初めてのことだから疲れる。
まず最近きれいになったといわれる近くの公園を散歩した。
中に大きな池があるかなり大きめの公園である。
蓮が生い茂り、カモが優雅に泳いでいる。
「カモだよ。カモ〜ンって呼んでごらん」などとしょうもない
ダジャレを繰り出すが間がもたない。
残暑が厳しかったせいもあり、本人歩く気ゼロ。
なのでだっこして歩いていると、「あっち、あっち」という。
彼女の馴染みのスポットに誘導する。
そこは交通公園になっていて、ちょっとしたゴーカートとか、
足でこぐ車みたいなのがあって、遊びながら交通マナーが学べる
ようになっている。
そこにたどり着くと、「あーっ！」とおっしゃる。
自分で誘導しときながら、びっくりしている。
ひとしきりそこで遊んだあと、近くの川原へ。
そこでも本人、全然歩いてくれない。
曇りの日はよく歩くらしいので、単に暑いのが歩かない理由なのだ。
いまからそんなことでどうする、といいたい。
一旦家に帰るがそれでもまだ時間がある。
場所を移動し、とあるＪＲの駅前をぶらつく。
地下の書店の幼児本コーナーをさんざん物色したあと、
その周辺をくまなく練り歩いたあとは、
本を無差別に取り出すので、しかたなく店を出た。
何をするでもなく、二人きりで時間を過ごすのは本当に骨が折れる。
慣れないせいもあるが、ママさんは大変であることを再認識。
夜、娘に問うた。
「今日、お父さんと過ごして楽しかった？」
「・・・・・・」
おいッ！ 無言かよッ！ さびしいねえ。
おやつ食べる？って聞くと、元気に「うんッ！」っていうのにね。
ともあれ、自分にとってはとてもほっこりといい時間が
過ごせてよかったです。
