あまのじゃく

いつも思うのだけど、みんなが「いい」と言っているものを
あまのじゃくで「よくない」っていう人いるでしょう。
本当は結構、おもしろかったのに「あんなのどこがいいんだ」って
いう人がいる。
逆に、「おもしろくなかった」って言ったら、「なんでそういうこと
言うの?」みたいなこという人もいる。
いや、どっちも素直な本心から「いい」「悪い」を言ってるなら
いいんだけど、どうもそうじゃないような気がする。
身近な人には共感してもらってうれしいくせに、大衆と共感するのは
嫌なんですね。そういう感覚があるんですよ。
これはひとえに「個性が大事だ」と言われて育った世代に
おおいと思う。人と同じはいやだ、でも友達とは同じでいたい。
そういうことなんだろうと思う。
そういう邪念なしで、まっさらな気持ちでものをみたり、
聞いたり、読んだりすればいいのになあ。
あと、「本当の話だったから余計感動した!」っていうやつだ。
ぼくはそういうことはないですね。
作り話でも感動するときは感動する。
それはなぜかというと、自分がそういう感性を持っていて、
その人の琴線に触れたから感動するのだ。
琴線に触れさえすればいいのだから、本当の話であれ、作り話であれ、
そこから何かを感じようとする気持ちがあるなら、
そんなことはどっちでもよくなってくるのだ。
そうしてものを見たほうが楽しめると思うんだけどなあ。