同じことばかりやってはいけない

今回もまたオリンピックで「感動」が増産された。
「苦難の末にメダルを獲得」
「逆境を克服して自己新記録」
そういうのはまだいい。
家族、恩師、友人らを取材して、
無理やり、感動物語にするのは、いつまでやるのかな。
とくに日本テレビはひどい。
彼らは同じ方式で、箱根駅伝で成功しているから、
いつまでも同じことをやっている。
箱根駅伝が高視聴率をとっているうちは
やめないだろうね。
出版業界も一緒だけど、一度成功すると
そればっかりやろうとするんだよね。
それはつまらんですよ。
でも、違うつくりをやっているところもある。
報道ステーションでは、カナダのスピードスケートの選手の
話題を取り上げていた。
1000メートルに出場予定だった男子選手が、
補欠だった選手に出場権を譲ったという話だ。
譲った側の選手は、もともとショートラックの選手で、
スピードスケートに誘ったのが、その補欠選手だった。
補欠選手は今回の五輪の予選会で最後に転倒して、
正選手になれなかったのだった。
2人の選手の関係性を丹念に取材していて、
いいVTRだと思った。
単に努力してがんばったというのではない、
感動物語を聞きたいと思う。