シベリア超特急

電車の中で起こった殺人事件の謎を解くサスペンス映画。
この映画、通称『シベ超』といい、映画ファンの間では
一部で熱狂的な信者がいるほどの人気(?)を博している。
その興味の対象はもっぱら、監督である水野晴男氏に
向けられており、内容の評価は芳しいものではない。
しかし、なにゆえに人々の耳目を集めるのか。
映画としての完成度の低さが、こなれた作品を見慣れた
ファンたちには逆に斬新に映ったのだとぼくは思う。
ぼくは思ったほど、どうしようもない作品だとは
思わなかった。
現在、第4作まで制作されており、だんだん作品としての
完成度は上がっているのだが、それはそれである意味、
熱狂的な『シベ超』ファンを失望させているという
特異な現象を生み出している。