デート・ウィズ・ドリュー

無職で三十路の青年ブライアンが、ハリウッドのトップ女優の
ドリュー・バリモアと30日間でデートしようという話。
一般人と超有名芸能人が果たしてデートできるのか。
恋する中学生みたいなノリの話ですが、ぼくは大好きですね。
ブライアンは10歳からドリューのファンで、クイズの賞金1100ドル
をもって、30日間で夢を叶えようとするのですが、日本円だと13万円
ぐらい(?)でしょうから、そんなに資金が潤沢というわけではない。
友人たちのコネを頼りに、その頼りない希望の糸を手繰り寄せていく。
はじめに彼が「ドリューと30日間でデートしようと思う」というと、
彼を知らない人は「それってクールだわ」と賞賛する。
そういうところが、アメリカンドリームの国だなと思ったのもつかの間、
彼をよく知る人は「ばかげている」と一笑に付すのだった。
デートが実現するかどうかは作品で確認してもらうしかないが、
このドキュメンタリー映画はけっこう大事なことを言っている。
一つは、情熱をもつことのすばらしさ。
もう一つは、「大好き」なことを、人生のなかで行動とつなげること。
願いを叶えたければ、リスクを侵しても行動することが大事だ
と彼も言っています。
まさに「ノーペイン、ノーゲイン」(痛みなくして得るものなし)ですね。
実はデートの成否はここにかかっていたのだということが、
ドリュー・バリモアの発言からも伺えます。
バカっぽい体裁の映画ではあるけれど、そんなことをサラリと表現して
いるのがこの作品のとてもよいところでした。