プロ野球問題は終わってない

05年からのプロ野球の参入ができることになり、
ライブドア楽天の2社が候補になっている。
11月に決まるらしいが、この2社が新たに参入
したからといって、プロ野球界の問題はほとんど
解決したと思うのは大間違いだ。
むしろまったく解決になっていない。
まだまだ入り口に入ったところにすぎない。
「やれやれ、これでプロ野球も安心だ」という雰囲気
になるのが一番こわい。
なぜなら、パリーグの赤字体質が解消されていないからだ。
仙台がいくら100万人都市であっても、黒字経営への壁は
依然として高い。
経営手腕に長けた、堀江、三木谷両氏といえども
畑違いなだけに、最初は苦戦はまぬがれまい。
今後、ダイエーを筆頭に、ロッテ、西武、日本ハム
赤字体質であるのは変わりない。
早晩、これらの球団が行き詰るのは明らかだ。
赤字の原因はいろいろあるが、最も大きいのは
選手の年俸がFA制度の始まりによって高騰したことと、
自由獲得枠での選手の獲得競争によるところが大きい。
FAや自由獲得枠で1人選手を取るのに、大物なら
10億円ぐらい軽くかかると言われている。
この問題をいったいどうするのか。
選手の年俸を抑えると、今度は有名選手がみなアメリカに
流出することが考えられる。
こういう問題をこの機会にじっくり議論しないと、
新規参入球団が入っても万年ビリとなり、おもしろいゲームは
増えず、観客動員も増えず、ジリ貧となることは
目に見えている。
大胆に変革する気概が、プロ野球関係者にはあるのだろうか。