プロ野球界の茶番劇に思う

一連のプロ野球騒動が一層の動きを見せている。
どうもストは回避できない情勢だ。
このままだと、ストをしたうえに、パ5球団、セ6球団で
来シーズンが始まりそうな情勢だ。
選手や新規参入を訴えている企業と
話し合いの場すら持とうとしない、球団のオーナーサイドの
姿勢ではストもやむなしと行ったところか。
この問題は、球団と親会社の関係や、ドラフトやFAの制度の
問題、選手の年俸の高騰など、さまざまな構造を改革しないと
まったく解決しない。
来年もまた同じ議論が繰り返され、球団数が減り、
ファンは離れ、プロ野球自体が面白みにかけるもの
になりかねない。
スポーツの世界は、その組織に属する企業がある種の
社会主義的な発想を持たないと、うまくいかない。
弱肉強食の論理だけでは、一球団だけが突出して強くなり、
勝敗のゆくえがみえみえになるからだ。
もちろん、貧乏球団がお金持ちの球団を打ち負かすという
醍醐味もあろうが、それにも限度というものがある。
ぼくには1リーグとか2リーグとか、ある球団がパリーグ
移籍するといったことなどは、まったくの茶番劇にしか思えない。
ぼくはもういっそのこと、ガラガラポンして
すべてご破算にしてしまったらどうかとさえ思う。
つまり、プロ野球の「解散」だ。
そして、一年間、きっちり議論して構造を一から作り直し、
改めて再出発したらいい。
このままではこのプロ野球の改革は絶対に今年だけでは
終わらない。終わったと思っても、また違う形で
問題が噴出してくるに違いない。