自分の苗字はどの都道府県に多いのか、調べてみた。
ネットでそういうのを検索できるサイトがあるのだ。
全国平均では1600位台なのに、ある県では52位だった。
その県は、佐賀県だった。
他にもいろいろ調べていくと、
福岡、長崎にも多いことがわかった。
おそらくぼくの祖先は九州の出なんだろう。
一方、母親の旧姓でも調べてみたが、
やはり全国で1700位くらいなのだが、
こちらは地域的に偏りは見出せなかった。
自分のDNAにはいったいどんな土地の
どんな種族の、どんな人たちの遺伝子が
刷り込まれているんだろう。
ずっとさかのぼっていけば、九州も四国も
ないのだけれど、例えば、江戸時代に
生きていた、ぼくの高祖父の、そのまた祖父
ぐらいにあたる人は、何をやっていた
人なんだろう。
農民か、武士か、商人ではないと思うが、
もしかしたら鍛冶屋かもしれないな。
200光年先にある惑星に住む宇宙人は、
恒星である太陽の光を反射した地球を見たとき、
いま現在、彼らが見ている地球は200年前の
地球なのだ。
とすると、彼らは江戸時代の日本を眺めていることになる。
もし彼らがとても性能のいい望遠鏡を
もっていたとしたら、江戸時代の人の生活を
覗けるかもしれない。
もしできるなら、ぼくはその望遠鏡がある
ところに今すぐ行って、祖先がどんな人だったか
垣間見てみたい気がする。