信頼

もし自分が戦国時代の武将だったとする。
自分は、敵に城を取り囲まれて、籠城している。
自分は、何人も家来を抱えた殿なのだが、
自分の上には大殿がいる。
敵から投降する(降伏する)ようにとの伝令が入った。
ここでみんなはどうするだろうか。
1.家来の命を考え、投降する。
2.最後まで大殿に忠義を尽くして戦う。
どちらも立派な態度だと思う。
どっちがいいとは言い切れない。
かの豊臣秀吉は、敵を攻め滅ぼした後、捕らえた敵方の
武将の処遇について、戦の途中で投降した武将よりも、
最後まで忠義を尽くして抵抗した武将を重用した。
忠義、つまり信頼の大切さをよくわかっていたからだ。
現代の価値観で行くと、1になるだろうが、
武士道の価値観で行くと、2になるのだろう。
私なら2を選択したい。そして、自分の下のものにも
そう思ってもらいたい。
人にはそれぞれの立場があり、それぞれの考え方があり、
それぞれの価値観がある。
だが、自分の大事な人に寄せる信頼は、できればこう
あってほしい。